マーくん
ここ数年、登山愛好家・自転車乗りなど汗による体温変化がパフォーマンスに直結する人たちの間で話題になっているメッシュ素材のインナー「ドライレイヤー」をご存知でしょうか?
ボクは普段から自転車通勤なので、レイヤード(重ね着)での体温調整はある意味で常識なんです。
この記事はウォーキングやRUN、体を動かす仕事、自転車通勤、通勤電車の中などなど…
生活の中で汗をかく機会があるアナタに向けて書きました。
実際に試した上で、価格帯別に製品を評価しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【実践4年目だから語れる!】50代から始める自転車通勤入門 【暑さ対策ならまずインナー!】50代からの自転車通勤/夏のインナー編 【ワークマン】2020春夏!「肌がさらさら ZERO DRY(ゼロドライ) -5℃」シリーズをレビュー 【徹底比較】ワークマン VS デカトロン 勝つのはドッチ? どちらも愛用してるボクならではの視点で判定!この記事の目次
まずはドライインナーの基本「ベースレイヤー」とは?
「ベースレイヤー」とはいわゆる肌着(インナー)
マーくん
でもご存知の通り、“綿”の肌着って肌触り良いし汗は吸ってくれるけど、まあ乾かないんですよね?
ベースレイヤーが普段着る肌着と違うのは、特にこの乾きやすさ
登山などでは寒さ(汗冷え)が命取りになるので、汗のコントロールがシビア!
そのため何といっても吸汗速乾性に優れる素材で肌面をドライに保ち、体温を極力変化させないことが求められます。
マーくん
みなさんの身近なインナーで最も近いのがユニクロのエアリズムですね☆
登山などで使うには不満もありますが、一般向けインナーとしてはコスパ含めて大変よくできた商品です (^-^)
ドライインナーの新常識!メッシュのインナー「ドライレイヤー」とは?
マーくん
登山や自転車など汗がパフォーマンスに影響を与える世界では、インナーはベースレイヤーだけという概念は古くなっています。
新しい常識、それがメッシュ素材のインナー「ドライレイヤー」
従来のベースレイヤーの下にもう一枚インナーを着るという考え方。
当然従来のベースレイヤーと同じものを着ればイイわけじゃないです ヽ(`Д´)ノ
ドライレイヤーには特徴があります(ただメッシュなら良いわけではありません)。
- 汗をあまり吸わない素材・弾く加工がされている
- メッシュなど「汗の通り道」の穴が空いている生地
メーカーによってそれぞれ違いはありますが、大きな特徴はこの2つ
マーくん
そしてインナーのクセに汗をほとんど吸わない素材という不思議 ( ̄▽ ̄;)
でもこの2つの特徴がドライレイヤーの役割のために重要なんです。
ベースレイヤーも肌をドライに保つ役割は担っていましたが、いったん濡れたら乾くの待ち…
ドライレイヤーは役割を徹底するため、生地に水分を吸わない(ポリプロピレン)を配合したり、撥水加工したりして汗をメッシュの穴からベースレイヤーに送り出しています。
マーくん
1つ目がファイントラック社のドライレイヤーシリーズ、生地に撥水加工を施しています。
2つ目がミレー社のドライナミック メッシュシリーズ、水分を吸わないポリプロピレンを多く使用しています。
どちらも一長一短があり、正解はありません (^_^;)
さらに体を冷やさないために、適度な、あくまで適度な保温性があるのがベター
ただし保温性は上に着るベースレイヤーで調整する手もあるし、どんな使用環境を想定するかで変わってくるので、あくまで参考程度に考えてよいと思います。
機能性は折り紙付き!高価格帯メッシュインナー製品
この価格帯の製品は、登山などの過酷な環境で着ることを想定した本格派ドライレイヤー製品
ボクは自転車に乗っていますが、通勤レベルでは中々もったいなくて買えない…
だって洗い替えも必要なインナー1枚が5,000円前後するんだもん (^_^;)
自転車乗りならヒルクライムや市民レースに出るレベルの人が本来のターゲットかな?
マーくん
ファイントラック ドライレイヤーベーシック
まずはドライレイヤーという言葉を生み出した本家本元
ファイントラックのドライレイヤーベーシックシリーズを紹介します。
ドライレイヤー公式サイトより引用
2019年まではスキンメッシュという製品名だったんですが、リニューアルされて「ドライレイヤー®ベーシック」に変更されました。
ドライレイヤーベーシックの最大の魅力は、バランスの良さ
薄くて軽いのも嬉しい特徴
それなのに適度な保温性もあるという、まさにプロフェッショナル仕様の高級インナー!
どうやら定価販売がお約束らしく、、「価格」は最低評価になりますが、肝心の機能性評価では平均的に高得点、安心して購入できる一着です。
使用温度域ごとに3シリーズから選べ、今回紹介したBASICシリーズ、COOLシリーズ、WARMシリーズと充実したラインナップを誇ります。
ドライレイヤーベーシックは計5タイプから選べる!
山では必要なロングスリーブも当然用意。ノースリーブの襟がVネックになっているのがシャツの下に着る際に嬉しいポイント
ミレー ドライナミック メッシュ
続いてミレーのドライナミック メッシュを紹介します。
個人的にドライレイヤーという意味では究極に近いと思っている製品です。
マーくん
でも機能性は抜群!それまで安い製品しか使ってこなかったので、初めて試したときは衝撃を受けました!
(写真は私物です。)
特筆すべきは汗冷え対策の項目
星5つじゃなく6つ上げてもいいくらい、、
本当にベタつきを感じません
秘密はどうやら「メッシュの高さ」
ドライレイヤーは多かれ少なかれメッシュ上になっているのですが、このドライナミック メッシュは他製品にくらべてメッシュが広くて、深いんです。
つまり汗をより身体から外側へ遠ざける感じ
保温性の評価が高いのも、この大きいメッシュが空気の層をつくるためだと思います。
ドライレイヤーベーシックに負けず劣らずの高額商品 ( ̄▽ ̄;)
ただこちらはショップによってお得に買えることもあるので「価格」は1.5にしました。
機能性評価では高得点連発、汗冷え対策は最高評価!速乾性では若干ファイントラックが上かな?って感じです。
着心地評価が3.5なのは、メッシュが軽くカラダに食い込むの感触に最初チョット違和感を感じるかも?個人的には慣れの範囲内ではと思ってます。
マーくん
ドライナミック メッシュは3タイプ
登山や冬季のインナーとして必要なロングスリーブも当然用意されてます。
いま一番アツい!中間価格帯メッシュインナー製品
インナー1枚1,000円以上3,000円以下が目安の製品です。
1枚1,000円以下で買えるエアリズムよりは高価ではあります。
ここ最近、製品のレベルアップを一番感じるのがこの価格帯
日常使いから2,000M級の冬山登山まで着用できる製品が見つかります。
TS DESIGN TS DRY
まず作業服・作業着メーカーTS DESIGNのTS DRYを紹介します。
こちら巷ではドライナミック メッシュのジェネリックと言われている製品です。
さきほど絶賛したドライナミック メッシュに迫る性能を持ちながら価格は半額かそれ以下(目安は2,000円前後)という恐ろしい製品、、
マーくん
(写真は私物です。)
どの項目もドライナミック メッシュに迫る(チョットずつ下がるけど)評価になります。
ドライナミック メッシュと同じく汗冷え対策の評価が高いのが特徴です。
もう一点は、ドライナミック メッシュと比べて少しメッシュの空きが小さいので、通気性が若干劣って暑苦しい感を感じる気がしました(夏向きではないかも)。
その点を考慮してもこの価格でこの性能は素直に拍手を送りたいです。
TS DRYのココが惜しい!
高コスパのTS DRYですが、弱点がないわけではありません。
それはサイズがワンサイズしかないことです。
メーカーの説明では「伸縮性のある素材なので幅広い体型にフィットする」とのことですが、着た感じワリとタイトめ、、
ドライナミック メッシュが同じような製品特性を持ちながら3サイズ展開していることを考えると、チョット無理がある気がします。
標準体型から外れてる人は、特に着心地面で不利になる可能性があるので注意が必要です。
マーくん
ドライレイヤーはフィットしてナンボなので、もう少し大きい人でも大丈夫だと思います。
TS DRYは2タイプ
ノースリーブがあるのは自転車乗りには嬉しいですが、山でも着られる性能なだけに登山愛好家からはロングスリーブをリクエストする声がありますねー
冬のインナーとしてもロングスリーブがあると嬉しいんですけど、、
おたふく手袋 BT デュアル3Dファーストレイヤー
作業用手袋やワークグッズ関連商品で有名なおたふく手袋のBT デュアル3Dファーストレイヤーを紹介します。
汗が大敵!自転車乗りに愛されるこの製品の特徴は、価格(目安は1,500円前後)と性能のバランスの良さ
材質はドライナミック メッシュに近いのですが、実際に着てみた感じではファイントラックに近い気がします。
薄くて軽い(ファイントラックに言える特徴)ので、夏場Tシャツの下にサラッと着る・Yシャツの下にベースレイヤーなしで着るみたいな、日常での着回しのしやすさも嬉しい特徴です (^-^)
ドライレイヤーと言い切れる性能を持ちながら、この実売価格
価格評価(コスパ)は高いです。
保温性評価がソコソコなので冬山で着るのはオススメしませんが、スポーツから通勤まで幅広く活躍してドライレイヤーの良さを実感させてくれる製品です。
BT デュアル3Dファーストレイヤーのココが惜しい!
ある程度吸汗性に優れているのでコレ一枚でも着れますが、、汗が一定量を越えると汗が戻ってきて若干べたっと感じることも、、吸汗性の高さに速乾性が追いつかないのかも (^_^;)
マーくん
例えば夏場、汗をかいたままエアコンの効いた室内に入っても寒くならないので、汗冷え対策インナーの入門編としてオススメ!
BT デュアル3Dファーストレイヤーは2タイプ
こちらもノースリーブがあるのは自転車乗りには嬉しいですが、ロングスリーブが無いのは惜しい!
デカトロン TRIBAN (トリバン) ロードバイク 夏用ベースレイヤー
高コスパで有名なフランス発スポーツ・アウトドア用品メーカーデカトロンのTRIBAN (トリバン) ロードバイク 夏用ベースレイヤーを紹介します。
自転車乗りなら見てわかる通り、それなりのお値段がするCastelli (カステリ) やCraft(クラフト)のベースレイヤーを彷彿とさせるデザインになってます。
お値段¥1,490と、上記ブランド品実売価格の概ね半額以下と高コスパ (^-^)
素材もポリエステルとポリウレタンでCastelli (カステリ) やCraft(クラフト)製と、使用割合こそ違いますがほぼ同じです。
着用感はおたふく手袋のBT デュアル3Dファーストレイヤーに近い感じ、こっちの方が肌当たりがチョット硬く感じるかな?
マーくん
メッシュインナーは適度な保温性があるので冬でもオススメ!
ちなみに身長170cmで普通体型のボクはMでちょうどいい感じでした。(Sだとキツ過ぎ!参考までに)
こちらもドライレイヤーと言い切れる性能を持ちながら、この実売価格
価格評価(コスパ)は高いです。
ノースリーブのみなので用途は限られますが、特に自転車用インナーとしてはデザインも含めてオススメ!
ドライレイヤーの良さをシッカリ実感させてくれる製品です。
TRIBAN (トリバン) ロードバイク 夏用ベースレイヤーのココが惜しい!
良くも悪くもその自転車用インナーらしいデザイン (^_^;)
胸元に入っているワンポイントがYシャツや白Tの下に着ると透けちゃうかも???
チョット気になったのが縫製
あくまで個体差かもしれませんが…数回洗濯しただけで裾が結構ほつれてきて…
フランス製ということもあり、国産と同じを期待しないほうが良いかもです (^_^;)
TRIBAN (トリバン) ロードバイク 夏用ベースレイヤーは1タイプのみ
あくまで自転車用インナーという商品なので、ピッタリしたシャツの下に着られるようにノースリーブのみです。
TRIBAN (トリバン) ロードバイク 夏用ベースレイヤー
【徹底比較】ワークマン VS デカトロン 勝つのはドッチ? どちらも愛用してるボクならではの視点で判定!
日常使いならアリ!低価格帯メッシュインナー製品
インナー1枚1,000円以下が目安の製品です。
ライバルはエアリズム!かな?
この価格帯の製品に、上位製品と同じ機能を求めるのは無理があります。
どちらかといえば「ドライレイヤー」というよりも、ベタつきにくい「ベースレイヤー」といった感じ (´▽`*)
ATION クレーターメッシュ
まずはレインウェア、ワークウェアなどで有名なカジメイクのブランド、ATIONのクレーターメッシュシリーズを紹介します。
この製品、厳密にいうと1,000円以下ってわけじゃなく、1000円前後で販売されています。でも探せば1,000円以下のお店も見つかると思いますよ (*^^*)
特徴は低価格製品にも関わらずラインナップが充実していること
Yシャツの下に着る場合、クルーネックよりもVネックが襟元から見えずに便利
でも低価格帯の商品はクルーネックのみがほとんど、、
ところがクレーターメッシュはショートスリーブ・ノースリーブともにVネックがラインナップされており、他の製品以上に日常ユースを意識した商品なのが分かります。
こんな言い方はアレですけど (^_^;)
日常ユースで着る限り、思ってたより汗のベタつきを感じませんでした。ちょっと安物だと思ってなめてました!スミマセン (^_^;)
フィット感が良いのと、クレーター構造のメッシュが効いてる感じ
クレーターメッシュのココが惜しい!
ただこちらの製品、ドライレイヤーの定義から言うとチョット機能不足、、
ドライレイヤーの2つの特徴のうちのひとつ、水分を弾く加工 or 水分を遠ざける(疎水)素材を使用していません。
なので汗をかくペースが上がってくると、ベースレイヤーに汗を送りきれなくなるかな、、
なので登山や市民レースに出るような方にはススメませんが、日常ユースとか軽いスポーツ、汗かく仕事なんかにはエアリズムよりイイ!
マーくん
クレーターメッシュは4タイプ
ロングスリーブが無いのは惜しいですが、襟がショートスリーブ、ノースリーブともにVネックが選べるのが嬉しいポイントです。
ワークマン ガルシアンメッシュ半袖丸首シャツ
今大人気のワークマンからガルシアンメッシュ 丸首半袖シャツを紹介します。
ようやくワークマンからも、「ドライレイヤー」として使えそうな新製品が発売されました。
最大の特徴はそのお値段780円!!!驚異的ですね。
ポリエステル100%の生地とか、撥水加工されてるところが似ていて、高級インナーファイントラックのドライレイヤーベーシックのジェネリック版?なのかとチョット期待(と不安、、)
マーくん
裏起毛のハイネックアンダーウェアの下にガルシアンメッシュを着て約1時間走行、普段ならじんわり汗のベタつきを感じるんですが、この日はゼロではないけど案外ベタつきを感じません、多少の汗なら快適に過ごせる機能を持っていると判断しました。
正直なところ中間価格帯の製品と比べても、汗冷え・ベタつき対策の効果は弱いな、、というのが本音
でも汗冷え・ベタつき対策と考えたときエアリズムとくらべてどちらか?と言われたらガルシアンメッシュを選ぶかな?
ただし接触冷感性や着心地はやっぱりエアリズムが上!目的に応じて選べばいいと思います。
ガルシアンメッシュのココが惜しい!
正直この価格で生地に撥水加工まで施してきたのはスゴイ!さすがワークマンだと思います。
ただいかんせんメッシュの数が他の製品に比べると少ない、、そして撥水効果が弱い、、このせいで汗をベースレイヤーに送り出す機能がスポイルされている気がします。
マーくん
速乾性はあるので自転車などで風を受けてる分にはいいけど、街中で着ているとべたっと感じることも、、
それともうひとつ気になったのがサイズ感
M/Lの2サイズ展開なので体型に合わせてMサイズを購入。
試したところ日常ユースでは快適なサイズ感だけど「ドライレイヤー」としてはちょっと緩い気が、、ぜひSサイズを作って欲しい。「ドライレイヤー」は体型にフィットしてこそ機能性を発揮できるので
マーくん
ドライインナーの新常識!メッシュインナーを比較!:まとめ
メッシュインナーの比較記事、いかがでしたか?
マーくん
今回紹介したメッシュインナー「ドライレイヤー」は、一年を通して活躍してくれるドライインナーです。
いままではプロやセミプロが密かに使うアイテムでしたが、最近は働く方たちにも広まりつつあり、作業着・作業服メーカーの参入が目立ってきています。(生産数の多い作業着はコスパ良し!)
- 汗をかくお仕事の方
- 自転車で通勤される方
- 通勤電車で汗だくになる方
などなど…汗にストレスを感じているすべての方にオススメできます。
お手頃な製品も登場してきたので、試しに1枚購入して、例えばお手持ちのエアリズムの下に着るなどして試してみてください。
そのドライ感!きっと実感してもらえると思います。
ではまた、マーくん( @gojusta)でした。
【実践4年目だから語れる!】50代から始める自転車通勤入門 【暑さ対策ならまずインナー!】50代からの自転車通勤/夏のインナー編 【ワークマン】2020春夏!「肌がさらさら ZERO DRY(ゼロドライ) -5℃」シリーズをレビュー 【徹底比較】ワークマン VS デカトロン 勝つのはドッチ? どちらも愛用してるボクならではの視点で判定!